越境攻撃の捕虜ら計230人、ロシアとウクライナ交換 解放急いだか

AI要約

ロシア国防省は115人のロシア兵がウクライナ兵との交換で解放されたことを発表した。アラブ首長国連邦が仲介し、現在はベラルーシで治療を受けている。

ウクライナ軍がクルスク州への越境攻撃を行い、多くの徴集兵が捕虜になったとみられていた。ロシア国防省は解放された兵士の映像を公開し、親族との連絡を認めた。

ゼレンスキー大統領は捕虜の帰還を実現するために交換要員の確保を行い、政権が交換を急いだ可能性もある。

越境攻撃の捕虜ら計230人、ロシアとウクライナ交換 解放急いだか

 ロシア国防省は24日、ウクライナ軍の越境攻撃で捕虜となったロシア兵115人が、ロシア軍が捕虜にした同数のウクライナ兵との交換で解放されたと発表した。アラブ首長国連邦(UAE)が仲介した。現在は隣国のベラルーシで治療を受けるなどしているという。

 ウクライナ軍は6日、ロシア南西部クルスク州への越境攻撃を開始。国境を防衛していた多くの徴集兵が捕虜になったとみられていた。

 ロシア国防省は解放された兵士の映像を公開し、徴集兵と親族との連絡も認めたとしている。捕虜になった徴集兵の親族らの越境攻撃をめぐる不満が高まるのを恐れ、政権が交換を急いだ可能性もある。

 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は越境攻撃の後、その目的の一つにロシアに捕らえられたウクライナ兵捕虜の帰還を実現するための「交換要員の確保」をあげていた。