台湾総統「中国共産党の支配望まず」、最前線の金門島訪問
台湾の頼清徳総統が金門島を訪れ、中国の支配を望まず、中国の脅威に対抗する意向を表明した。
台湾は平和的な発展を目指しており、民主主義と自由を重視している。
台湾国防部が中国軍の共同戦闘準備哨戒を発表した。
Fabian Hamacher Ann Wang
[金門(台湾) 23日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は23日、第二次台湾海峡危機の舞台となった金門島を総統就任後初めて訪問し、中国共産党による支配は望んでおらず、中国の脅威に抵抗しなければならないと述べた。
金門島は、中国福建省から最も近いところで2キロメートルに位置する離島で台湾防衛の最前線となっている。
台湾は中国の脅威に抵抗しなければならないとした上で「われわれが目指すのは、台湾海峡の平和的発展を願うことだ。台湾は平和を熱烈に愛する国だ」と述べた。
「われわれはもはや本土を奪還しようとはしていない。しかし(中国)共産党に支配されることも望んでいない。民主主義、自由、人権、法の支配のもとで暮らすことを望んでいる」と語った。
総統が台北に戻った直後、台湾国防部は、中国軍機と軍艦が台湾周辺で「共同戦闘準備哨戒」を行った発表した。