伊で沈没したヨットから「英国のビル・ゲイツ」リンチ氏の遺体収容…娘は引き続き行方不明

AI要約

シチリア沖で沈没した豪華ヨットから「英国のビル・ゲイツ」と呼ばれたオートノミー社の創業者マイク・リンチ氏を含む6人が死亡し、1人が捜索中。ヨットには合計22人が乗船していた。

4人の死者には英国金融家や国際法律事務所の弁護士夫妻などが含まれており、事故原因は予期せぬ嵐による可能性が指摘されている。

リンチ氏の妻と1歳の赤ちゃんを含む15人が救助され、現在はリンチ氏の18歳の娘が捜索中である。

伊で沈没したヨットから「英国のビル・ゲイツ」リンチ氏の遺体収容…娘は引き続き行方不明

イタリア南部のシチリア沖で沈没した豪華ヨットから「英国のビル・ゲイツ」と呼ばれたソフトウエア企業「オートノミー」の創業者マイク・リンチ氏の遺体が回収された。

22日(現地時間)、ロイター通信などによると、深海ダイバーは同日、水深49メートル下に沈んだヨット船室からリンチ氏の遺体を収容した。19日の嵐でヨットが沈没して行方不明になってから4日ぶり。

これで今回の沈没事故の死亡者は計6人に増えた。これに先立って船上コックの遺体が沈没当日の19日に回収され、事故以降に消息が途絶えていた英国金融家であるモルガン・スタンレー・インターナショナルのジョナサン・ブルーマー会長夫妻、国際法律事務所「クリフォード・チャンス」の米国弁護士クリス・モービロ夫妻など4人が前日遺体で発見された。

ダイバーは現在唯一生死が確認されなかったリンチ氏の18歳の娘ハンナさんを探すために捜索を継続している。

彼らはリンチ氏の妻アンジェラ・バカレスさんの会社所有の豪華ヨット「ベイジアン号」に乗ってシチリア旅行に出たが、予期せぬ嵐に巻き込まれた。目撃者はベイジアン号が沈没する前、嵐と共にウォータースパウト(海上で発生するトルネード)現象が現れるのを見たという。

当時ヨットには乗員10人を含んで合計22人が乗船していたことが分かっている。このうちリンチ氏の妻と1歳の赤ちゃんを含めて15人が救助された。