貨物船の乗員にエムポックスの症状、アルゼンチンが隔離

AI要約

南米アルゼンチンの貨物船で乗員1人がエムポックスの症状を発症し隔離される

船内には医療従事者が入り、検査が行われる

世界保健機関がエムポックスの流行に懸念を表明し、対応が強化されている

(CNN) 南米アルゼンチンの保健当局は、同国の港に停泊中の貨物船で、乗員1人がエムポックス(サル痘)の症状を発症したと発表した。同船は隔離され、当局が検査を実施する。

アルゼンチン保健省は、乗員とは連絡を取っており、防疫担当官が検査を行うとCNNに語った。

船舶追跡サービスのMarineTrafficによると、同船は米東部時間の午後6時10分現在、目的地のアルゼンチン中部サンロレンソに面した河川に停泊している。直近の寄港地はブラジルのサントスだった。

同船には医療従事者が立ち入って乗員の症状を調べ、エムポックスの症状と判断すれば検体を採取して検査を行う。検査結果が出るまで同船は同港にとどまり、乗員全員の隔離を続ける。

貨物船はリベリア船籍で、乗員の人数は現時点で明らかにされていない。

エムポックスについてはアフリカでの流行が懸念されるとして世界保健機関(WHO)が公衆衛生上の緊急事態を宣言。アルゼンチン保健省はその2日後の16日に水際対策の強化を指示していた。

コロンビア、エルサルバドル、ベネズエラ、メキシコなどの中南米諸国も対策の強化を発表している。