遊説舞台の登場曲も対照的…トランプ氏は愛国的、ハリス氏は進取的

AI要約

米国民主党大統領候補であるハリス副大統領と共和党大統領候補のトランプ前大統領が遊説で使用する楽曲の選曲が対照的であることが注目されている。

トランプ氏は愛国的で自信を強調する古い曲を使用しているのに対し、ハリス氏は新しい流行曲を選んでいる。

両候補の選曲は支持基盤を反映しており、トランプ氏は攻撃的な自信をアピールする一方、ハリス氏は若く多様な有権者層に訴える曲を選んでいる。

遊説舞台の登場曲も対照的…トランプ氏は愛国的、ハリス氏は進取的

米国民主党大統領候補であるハリス副大統領が22日(現地時間)の全党大会で大統領候補職受諾演説を行う予定の中で、ハリス氏と共和党大統領候補であるトランプ前大統領が遊説舞台に登場する時に使用している楽曲も対照的ということで関心を集めている。

78歳のトランプ氏が愛国的で自信を強調する一昔前の曲を使っているのとは逆に、59歳のハリス氏は若者の間で最新流行している比較的進取的な曲を選んでいるからだ。

トランプ氏は先月18日、共和党全党大会で歌手リー・グリーンウッドがステージで自ら自分の歌『God Bless the USA』(神よ、米国を祝福し給え)を歌う中で登場した。

この曲はトランプ氏が遊説で登場するたびに流れている曲だ。

全党大会直前に銃撃を受け、耳に傷を負ったトランプ氏は、その前日にはジェームス・ブラウンの『It’s A Man’s Man’s Man’s World』(それは男の世の中)が流れる中で拳を固く握って見せながら全党大会会場に入場した。

トランプ氏はあわせてサム&デイブ『Hold On,I’m Coming』などを使用したとワシントン・ポスト(WP)が20日、伝えた。

トランプ氏は今月初めに行ったモンタナ州の遊説では、映画『タイタニック』の主題歌である『My Heart Will Go On』を使用し、この歌を歌った歌手セリーヌ・ディオンから抗議を受けたりもした。

反面、ハリス氏はバイデン大統領の大統領候補職辞退以降、先月23日に初めての行ったウィスコンシン州ミルウォーキーの遊説で演壇に立つ時、ビヨンセの『freedom』(自由)をBGMに登場した。

ハリス氏は遊説の時に女性ラッパーのメーガン・ザ・スタリオンの『Mamushi』、インディー・バンド「ボン・イヴェール」が歌った『The Battle Cry of Freedom』(自由の喊声)なども使用した。

『The Battle Cry of Freedom』は南北戦争当時に連邦軍(北部)が歌った軍歌で、歌詞に反逆者を処罰しろと叫ぶ内容などが含まれている。

WPはこのような選曲に対して「これらの歌のファンは11月の大統領選挙の時、ハリス氏が頼る有権者グループが含まれている」とし「彼らは若くて多様で、性的に少数」と評価した。

続いて「トランプ氏の選曲には最近の人気ポップソングがなく、一昔前の曲」とし「攻撃的な自信が特徴だが、最近では『タイタニック』の主題歌も使って人々を慌てさせた」と話した。

これに先立ち2020年大統領選挙の時もトランプ氏は『God Bless the USA』を使った。しかしバイデン大統領は新型コロナウイルス感染症が大流行している中でオンラインで行われた当時の民主党全党大会の時、別途曲を使わなかった。

トランプ氏は2016年共和党全党大会の時にクイーンの『We Are The Champions』を、ヒラリー・クリントン当時民主党候補はレイチェル・プラッテンの『Fight Song』をそれぞれ使用したとWPは伝えた。