ハリス氏と対立していたヒラリ氏ーも登場…民主党全党大会を輝かせた2人のシーン・ステラー(2)

AI要約

民主党全党大会初日は、老政治家の呼びかけで「米国のために」という主題で行われ、ヒラリー・クリントンとオカシオ=コルテスが賛助演説を行った。

ヒラリー氏はバイデン大統領に敬意を表し、ハリスと共に戦うことを呼びかけ、オカシオ=コルテス氏は日常的な米国人のために戦うことを強調した。

バイデンの演説中に発生したデモは党員たちによって対処され、イベントは順調に進行した。

◇大きな拍手受けた2人の「シーン・ステラー」

退く老政治家の呼びかけは「米国のために」という主題で行われた全党大会初日全体を貫くキーワードだった。民主党はバイデン氏の演説に先立ち、ヒラリー・クリントン前長官とオカシオ=コルテス下院議員の賛助演説を配置した。

2人は党内でバイデン‐ハリス政府とは対立してきた代表的な人物で、民主党が賛助演説者を交渉する過程で最も大きな力を注いだと伝えられている。ヒラリー氏は2016年大統領選挙予備選でバイデン氏を破って大統領選挙に出馬してバイデン氏とは異なる道を歩き、オカシオ=コルテス氏は党内で最も急進的な少壮派グループの代表格だ。

そのためこの2人の賛助演説は民主党には統合の意味を持つ。ハリス氏は2人の演説直前に電撃登場して2人を礼遇して注目度を引き上げた。党員たちはバイデン氏はもちろん、ハリス氏にも劣らない歓呼と拍手を送った。

ヒラリー氏は「何よりバイデン大統領に敬意を表す。一生を捧げた公職奉仕とリーダーシップに感謝する」と話し始めた。その後、「ハリスが我々のために戦う。だから我々はそのために戦わなければならない」とし「互いに対する信頼と喜びでハリスとティム・ワルツ(副大統領候補)をホワイトハウスに送ろう」とした。

4年前の全党大会でバイデン氏に一度も言及しなかったオカシオ=コルテス氏はこの日は「私は6年前でさえ、ニューヨークでウエイトレスとしてオムレツの注文を受けていた。ハリスも同じような環境で育った」とし「米国を愛することは、労働者やバーテンダー、レジなど日常的な米国人のために戦うこと」と話した。また「ハリスはガザで休戦を確保して人質を帰国させるために努力した」ともした。今までイスラエル支援方針を露骨に批判したこととは温度差があった。これに対してニューヨーク・タイムズは「アウトサイダーのAOCが全党大会の中心人物になった」と評価した。

CNNによると、この日バイデンの演説途中、3~4人のデモ隊が「イスラエル武装を中断せよ」という横断幕を広げたが、党員たちが「ジョーを愛している」という立て札でこれを遮り、該当区域の照明を消して露出を阻止した後、主宰側がデモ隊を外に退出させて行事進行に特別な支障はなかった。