【韓国】7月のICT輸出32.8%増、半導体好調続く

AI要約

韓国の情報通信技術(ICT)分野の輸出額が32.8%増加していることが明らかになった。

主要品目である半導体やディスプレーが好調であり、特に半導体が成長している。

輸出先では中国や米国が大きな伸びを見せ、輸入額は6.0%増で貿易収支は黒字である。

【韓国】7月のICT輸出32.8%増、半導体好調続く

 韓国産業通商資源省の16日発表によると、2024年7月の情報通信技術(ICT)分野の輸出額は194億米ドル(約2兆8,650億円)と、前年同月比で32.8%増加した。半導体など主要品目が好調で、4月以降は30%台の増加率を維持している。

 品目別で見ると、半導体は人工知能(AI)市場の成長やIT機器市場の回復などで49.0%増の112億3,000万米ドルとなった。メモリーは価格上昇や高付加価値品目の需要拡大を追い風に89.0%増となった。システムLSI(大規模集積回路)も12.9%増えた。

 ディスプレーは19億3,000万米ドルで2.0%増加。テレビやパソコン向けの有機EL需要の増加が全体を押し上げた。有機ELは3.5%増えた一方、液晶ディスプレー(LCD)は4.2%減った。

 パソコンおよび周辺機器(13億1,000万米ドル)は51.1%増加。サーバーやデータセンターへの投資拡大によりソリッド・ステート・ドライブ(SSD)が82.5%増と大きく伸び、周辺機器は58.3%増となった。パソコンは欧州連合(EU)向け(47.7%減)が不振で5.8%減少した。

 携帯電話(部品含む)は69.4%増の12億3,000万米ドル。中国やベトナムなど主要製造拠点向けが増えて部品が107.7%増とけん引した。

 ■中国向け31%増

 輸出先別で見ると、最大の輸出先である中国(香港を含む)は半導体(35.4%増)やディスプレー(19.9%増)がけん引して31.1%増の79億2,000万米ドルだった。サムスン電子やLG電子が生産拠点を構えるベトナムも半導体(91.1%増)や携帯電話(30.8%増)といった主要品目がプラスとなり23.7%増えた。

 米国は半導体が55.8%増となったほか、パソコン・周辺機器は3.5倍となり、全体では40.1%増加。日本は半導体(64.3%減)やパソコン・周辺機器(18.4%減)などが振るわず、全体では34.7%減少となった。

 一方、全体の輸入額は6.0%増の121億2,000万米ドル、貿易収支は72億8,000万米ドルの黒字だった。