サウジ政府系ファンド運用残高は29%増の7650億ドル

AI要約

サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は2023年の年次報告書を公表し、運用資産残高が前年比29%増加して約7650億ドルであることを示した。

国内向けの大型投資がけん引し、国内向け投資の資産が23年末に倍増して2410億リアル、脱石油依存投資も伸びていることが報告された。

PIFはサウジアラムコの株式8%を取得し、AUMを一段と拡大させ、9250億ドルにまで増やした。アラムコからの高配当や債券売却による資金調達も行われている。

[リヤド 19日 ロイター] - サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)は2023年の年次報告書を公表し、運用資産残高(AUM)が前年に比べ約29%増加して、約7650億ドルだったことを明らかにした。

国内向け大型投資がけん引したためで、23年末は2410億リアル(640億ドル)と、前年の1210億リアルから倍増した。また、金融サービスや観光、航空、産業などを育成する脱石油依存投資も大きく伸び、前年末の1252億6000万ドルから2513億2000万ドルに膨らんだ。

AUMの79%が国内向け投資の資産で、20%が外国向けだった。

また、PIFサイトによると、24年第1・四半期に国有石油会社サウジアラムコの発行済み株式の8%を取得し、AUMが一段と拡大。前年末比で約1600億ドル増え、約9250億ドルとなった。アラムコから高配当を受け取ったことに加え、1月には債券売却によって50億ドルを調達した。