G・クルーニーさんの「正義のための財団」 ロシアで活動禁止に
ロシアの検察がジョージ・クルーニーさんとアマル・クルーニーさんが設立した財団の国内での活動を禁じると発表。
声明では財団がロシアの信用失墜を目指し、テロリストや過激派を支援していると指摘。
ロシアは財団と関わる者を訴追対象とし、国内での活動を停止させる方針。
【AFP=時事】ロシアの検察は19日、米国人俳優ジョージ・クルーニー(George Clooney)さんと妻で人権弁護士の妻アマル(Amal Clooney)さんが設立した財団について、国内での活動を禁じると発表した。
ロシア検察は声明を発表し、「わが国の領土内において、正義のためのクルーニー財団(Clooney Foundation for Justice)の活動は望ましくないと判断された」と述べた。
また、「(財団は)ロシアの信用失墜を目的とした広範な活動を行い、愛国者を装った者や、活動を禁じられたテロリストや過激派のグループの構成員を積極的に支援している」とし、「『正義の戦士たち』は人道的理念を装い、ロシアの最高指導部に対する刑事訴追を模索した」とも指摘した。
声明には「ロシア検事総長室はハリウッド(Hollywood)の活動家の演技力を評価する」との見出しが付けられていた。
同財団は7月、2022年のビンニツァ(Vinnytsia)へのミサイル攻撃で殺害されたウクライナ人の人権を侵害したとして、他の複数の非政府組織と共に、ロシアの行為について国連人権理事会(UN Human Rights Committee)に申し立てを行った。
ロシアから「望ましくない」と認定を受けた組織は、強制的に国内での活動が停止となる。また、認定された組織で働いたり、資金を提供したり、協力したりするロシア人も訴追の対象となる。【翻訳編集】 AFPBB News