タイのタクシン元首相、国王の恩赦で正式釈放

AI要約

タイの元首相タクシン氏が汚職罪などで実刑判決を受け、国王誕生日の恩赦により正式に釈放された。

タクシン氏はクーデターで追放され国外逃亡を続け、昨年帰国後仮釈放されていたが、恩赦により正式釈放となった。

タクシン氏の次女が新首相に選出されるなど、タクシン派の影響力が再び台頭している。

タイのタクシン元首相、国王の恩赦で正式釈放

[バンコク 17日 ロイター] - タイで汚職罪などにより実刑判決を受けた後、仮釈放されたタクシン元首相は、国王の誕生日に伴う恩赦で正式に釈放されることになった。同氏の弁護士が17日明らかにした。

2006年に軍部が起こしたクーデターで首相の座を追われ、08年から国外逃亡を続けていたタクシン氏は昨年8月に帰国。当初8年の禁錮刑が言い渡されたが、昨年9月に国王の恩赦で量刑が1年に短縮された。その後体調不良を訴えて警察病院で半年間過ごし、今年2月に仮釈放されていた。

弁護士は、今月末までだったタクシン氏の仮釈放期間が恩赦のおかげで18日までに縮まり、正式釈放の運びになったと説明した。

新首相に選出されたペートンタン氏は、タクシン氏次女。タクシン氏の妹のインラック氏は11年から14年まで首相を務めた。

タクシン派のセター前首相は、閣僚人事に倫理規定違反があったとする憲法裁判所の判断で解職されている。