新首相にペートンタン氏、国王が承認 タイ

AI要約

タクシン元首相派のペートンタン・シナワット党首がタイ議会で新首相に選出され、国王による正式な承認を得て就任した。

ペートンタン氏はタイ史上最年少の首相であり、新政権ではソフトパワー戦略を重視する方針を示している。

ペートンタン氏は自らの考えを持ち、タクシン元首相との関係についても独立している姿勢を示している。

新首相にペートンタン氏、国王が承認 タイ

バンコク(CNN) タイ議会で新首相に選出されたタクシン元首相派「タイ貢献党」のペートンタン・シナワット党首(37)が18日、ワチラロンコン国王による承認を得て正式に首相に就任した。

新首相の選出をめぐりタイ政界は先週紛糾。セター前首相は、憲法裁判所から解職命令を受けていた。

ペートンタン氏はタイ史上最年少の首相となる。女性首相はタクシン氏の妹のインラック氏に次いで2人目。

18日、首都バンコクにある党本部で、国王による新首相の承認が読み上げられた。ペートンタン氏はひざまずいて国王の肖像画に敬意を示し、その後、感謝の言葉を述べた。

ペートンタン氏は35人の閣僚を任命し、その後、国王の前で宣誓式を行う。ペートンタン氏は、新政権について、タイの歴史的・現代的な文化や観光を活用するソフトパワー戦略を引き続き推し進めると述べた。

ペートンタン氏は今回の首相就任について、「タクシン時代」の復活かと記者に質問されると、自身は誰からの影響も受けないと語った。ペートンタン氏は父親のタクシン元首相にアドバイスを求めることがあるかもしれないとした上で、自分自身の考えを持っていると強調。新政権ではタクシン元首相が何らかの役職に就くことはないと述べた。

ペートンタン氏は国が直面している問題に取り組むとし、全ての関係者と協力すると明言した。