台湾でパリ五輪選手団の「英雄パレード」 性別騒動も金メダルの林郁婷らに大歓声

AI要約

台湾はパリ五輪で過去2番目の好成績を収め、金2個を含む計7個のメダルを獲得。選手やコーチらの「英雄パレード」が行われ、市民に歓迎された。

林郁婷選手と王斉麟選手をはじめとする選手たちがパレードに参加し、大歓声を浴びる。林選手は性別を巡る騒動に巻き込まれつつも金メダルを獲得した。

台湾の市民は選手たちの困難を乗り越えた姿に感動し、特に林選手の試合や人格に賞賛の言葉を述べる。選手団が帰国し、空軍の戦闘機にエスコートされる光景も見られた。

台湾でパリ五輪選手団の「英雄パレード」 性別騒動も金メダルの林郁婷らに大歓声

【台北=西見由章】パリ五輪で金2個を含む計7個のメダルを獲得し過去2番目の好成績を収めた台湾で、選手やコーチらの「英雄パレード」が行われ、大勢の市民が沿道に集まり凱旋(がいせん)を祝った。

選手たちは総統府から台北駅までの1キロ余りを軍用車両などに乗ってパレード。紙吹雪が舞う中、性別を巡る騒動に巻き込まれながらボクシング女子57キロ級で金メダルを獲得した林郁婷(りん・いくてい)選手や、バドミントン男子ダブルスで中国ペアを破って頂点に立った王斉麟(おう・さいりん)選手らに大歓声が送られた。

沿道に駆け付けたエンジニアの女性、陳韋均(ちん・いきん)さん(27)は「林郁婷選手が国際的な圧力にさらされた状況は台湾に似ていた。彼女の試合だけでなくその人格にも感動した」と話した。

台湾では13日、頼清徳総統が特別指示を出し、選手団が台湾に戻る航空機を空軍のF16戦闘機3機が出迎えてエスコート。領空内で火炎弾「フレア」を作動させ、選手団を歓迎した。