タイ首相にタクシン元首相の娘37歳のペートンタン氏…最年少・2人目の女性首相

AI要約

タクシン・チナワット元首相の末娘ペートンタン・チナワット氏(37)が新首相に選出された。彼女はタイ貢献党が率いる連立政府参加政党単独候補に指名され、過半得票に成功した。

ペートンタン氏はタイ歴代最年少首相であり、タクシン氏の妹インラック・チナワット氏に続く2人目の女性首相。タクシン家の3人目の首相として親軍部政党と手を組んで首相に就任した。

タクシン氏の末っ子であり、教育を受けたペートンタン氏は2021年に政界入りし、翌年にはタイ貢献党の党首となった。彼女は家族の企業を経営しており、政治の経験を積んだことで首相に就任した。

タイ首相にタクシン元首相の娘37歳のペートンタン氏…最年少・2人目の女性首相

タクシン・チナワット元首相の末娘ペートンタン・チナワット氏(37)がタイの新首相に選出された。

16日、タイポストなど現地メディアやロイター通信によると、ペートンタン氏はこの日下院首相選出投票でタイ貢献党が率いる連立政府参加政党単独候補に指名されて過半得票に成功した。投票の結果は賛成319票、反対145票、棄権27票と集計された。

政府与党タイ貢献党の党首であるペートンタン氏は14日、憲法裁判所の解任決定で退いたセター・タウィーシン前首相の後を継いで第31代タイ首相に就任することになった。タイ貢献党は今回の首相選出のために親軍部政党と手を握った。これで過去20余年間タイ政界を二分してきたタクシン系と軍部陣営が共同執権を成し遂げることになった。

ペートンタン氏はタイ歴代最年少首相であり、タクシン氏の妹インラック・チナワット氏に続く2人目の女性首相だ。タクシン元首相(2001~2006)、インラック元首相(2011~2014)に続き、タクシン家の3人目の首相でもある。タイで父娘首相が出たのも初めてだ。2008年にしばらく首相職を務めたタクシン氏の妹婿でありペートンタン氏の叔母の夫ソムチャーイ・ウォンサワット氏まで含めればタクシン一族に関連した4人目の首相となる。

タクシン氏の3人子女のうち末っ子で、1986年米国で生まれたペートンタン氏はタイ最高の名門であるチュラーロンコーン大学政治学部を卒業した後、英国サリー大学で国際ホテル経営修士学位を取得した。家族所有企業を経営した彼女は2021年10月タイ貢献党の顧問を引き受けて政界に入門した。昨年総選挙を控えて選挙運動を指揮し、同年10月党首となり、この日首相職に就いた。