父の指導から離れたチチパスが臨時コーチをツアーに帯同。ギリシャのデ杯監督で、継続的に組む可能性も<SMASH>

AI要約

男子テニス世界ランク11位のステファノス・チチパスが父親との師弟関係を解消し、新たに元世界515位のディミトリス・チャツィニコロウ氏を臨時コーチに迎え入れたことが報じられている。

チチパスとチャツィニコロウ氏はシンシナティ・オープンから協力をスタートし、全米オープンでもチャツィニコロウ氏のサポートを受ける予定であり、今後の協力関係が続く可能性もある。

チチパスはシンシナティOPで初戦を逆転勝利し、2回戦も控えており、チームの動向に注目が集まっている。

父の指導から離れたチチパスが臨時コーチをツアーに帯同。ギリシャのデ杯監督で、継続的に組む可能性も<SMASH>

 8月9日に自身の公式X(@steftsitsipas)を通じて父親との師弟関係を解消したことを発表していた男子テニス世界ランク11位のステファノス・チチパス(ギリシャ)が、早くも今週から臨時コーチをチームに迎え入れた。ギリシャのニュースサイト『SDNA』など複数のメディアが伝えている。

 チチパスが今回招聘したのはデビスカップ(男子国別対抗戦)でギリシャ代表のキャプテン(監督)を務める元世界515位のディミトリス・チャツィニコロウ氏(44歳)。海外メディア『UBITENNIS』によると、同氏は首都のアテネを拠点とする著名テニスアカデミー「チャツィニコロウテニスアカデミー」を運営しているという。

 両者は現在開催中のマスターズ1000大会「シンシナティ・オープン」(8月12日~19日/アメリカ・シンシナティ/ハード)から協力関係をスタート。今月末開幕の四大大会「全米オープン」(8月26日~9月8日/アメリカ/ハード)でもチチパスは同氏のサポートを得ることになっているようだ。

 

 状況次第ではあるものの、チチパスとチャツィニコロウ氏のタッグは全米終了後も続く可能性があるとのこと。これまでチチパスはキャリアの様々な場面でチャツィニコロウ氏から受けたサポートについて語っており、昨年のウインブルドンでも精神面で大きく支えられたという。ただし今回のチーム帯同についてはチチパスとチャツィニコロウ氏共にまだコメントを発表していない。

 なお今週シンシナティOPに第9シードとして出場しているチチパスは、現地14日に行なわれたヤン-レナード・ストルフ(ドイツ/36位)との1回戦を4-6、6-4、6-3の逆転で突破。このタッグでの初陣を見事勝利で飾った。ちなみにテニスストリーミングサイト『Tennis TV』の試合映像を見てみると、ボックス席にはチャツィニコロウ氏はいたが、チチパスの父親の姿はなかった。

 2回戦ではジャック・ドレイパー(イギリス/28位)と対戦するチチパス。今後のチームの動向を占う上でも大切な一戦であり、奮闘を期待したい。

文●中村光佑