【ミャンマー】海外就労、書類の整合性が出国影響=労働省

AI要約

ミャンマー労働省は、海外での就労に必要なパスポートと労働許可証について通達を行った。

若者の国外逃避の流れが加速する中、正規手続きを踏まずに出国しようとする機運が高まっている。

労働省は正規手続きを守ることの重要性を強調し、訪問用パスポートのみでは海外での就労はリスクが高いことを警告している。

 ミャンマー労働省は14日、海外で働くためには海外就労者用パスポート(PJ)と海外労働許可証「スマートカード」(OWIC)が必要だとあらためて通達した。両書類がそろっていれば空港や国境検問所での出国手続きが「スムーズになる」と指摘。軍事政権による徴兵制導入が若者の国外逃避の流れを加速させる中、最近は出国が止められる事例が出ていた。

 海外での就労を希望する労働者には労働局での登録が法律で義務付けられており、出国前にOWICを取得しなければならないと説明した。

 海外で働くための正規手続きには時間がかかり、若者の間では訪問用パスポート(PV)を取得して出国を急ごうとする機運が高まっていた。労働省は、PVの保持者が海外で就労し、トラブルに巻き込まれた場合、当局ができる支援に限りがあると警告した。