パレスチナ議長「ガザへ行く」 トルコ議会でイスラエル批判

AI要約

パレスチナ自治政府のアッバス議長がトルコを訪れ、ガザでのイスラエルの軍事作戦を批判し、ガザへの訪問を決意した。

アッバス氏はガザの再建と自治政府の関与を表明し、パレスチナ人の団結を訴えた。

ハマスによるガザ支配後初めての訪問で、イスラエルの占領に抵抗する姿勢を示した。

 【イスタンブール時事】トルコを訪れたパレスチナ自治政府のアッバス議長は15日、首都アンカラの国会で演説し、パレスチナ自治区ガザで続くイスラエルの軍事作戦を強く批判した上で、「パレスチナ指導者の同胞と共に、命を懸けてもガザに行くことを決めた」と語った。

 

 ガザはイスラエルが封鎖しており、訪問実現の可能性は低いが、イスラエルの強硬姿勢の不当性やパレスチナ各勢力の結束を強くアピールする狙いがあるとみられる。AFP通信によると、ヨルダン川西岸が拠点のアッバス氏は、対立するイスラム組織ハマスがガザを武力制圧した2007年以降、ガザを訪れたことはない。

 アッバス氏は演説で「ガザはパレスチナ国家の不可分の領域だ。7割以上は破壊されたが、ガザを再建する」と述べ、自治政府がガザの戦後統治に関与することに意欲を示した。また、「パレスチナ人はイスラエルのガザ占領を受け入れない。ガザも西岸もエルサレムも、われわれのものだ」と訴えた。