韓国光復節 尹大統領が南北統一構想を発表

AI要約

韓国の光復節で尹大統領が新たな南北統一構想を発表、北朝鮮への対応に重点を置く

南北統一構想では統一大韓民国を目指し、外部情報接触の促進や人道支援を提案

北朝鮮側の反発が予想される中、国際社会との連携強化が必要とされる

韓国光復節 尹大統領が南北統一構想を発表

 韓国では、日本の植民地支配からの解放を記念する光復節を迎え、尹錫悦大統領が演説し「自由と平和」を基礎に韓国が主導する形での新たな南北統一構想を発表しました。

 尹大統領は演説のほぼすべてを北朝鮮への対応に費やしました。発表した南北統一構想では、「朝鮮半島全体に自由で民主的な国家が樹立されて初めて完全な解放を手に入れられる」とし、「統一大韓民国」を目指す考えを強調しました。具体的には、「北朝鮮の人々が自ら自由に基づく統一を望むよう外部情報に接触しやすくしていくほか、人道支援を行っていく」などとしています。

 その上で、北朝鮮への平和の保障や生活改善策などを協議する「南北作業部会」の設置を提案しました。さらに「我々だけで統一を達成することは難しい」として、国際社会との連携を訴えました。

 ただ今回の構想は、韓国主導での統一を目指しているため、北朝鮮側が強く反発することは避けられない見通しです。南北関係の緊張が局地的な衝突に発展するなど、さらに悪化することが懸念されます。

「日韓関係について毎年、前向きなメッセージを送っていた尹大統領ですが、今年の演説では、一切触れませんでした」(記者)

 日本との関係に触れなかったのは、支持率の低下に苦しむ尹政権が、「日本に寄り過ぎだ」と国内から突き上げられていることも影響しているとみられます。(ANNニュース)