トランプ氏、ハリス陣営が写真改ざんと虚偽主張

AI要約

ドナルド・トランプ前大統領が、カマラ・ハリス副大統領の集会写真を人工知能で捏造したと主張。

写真や動画で主張が否定され、専門家もAI使用の証拠が見つからなかった。

トランプ氏の主張は事実と異なる可能性が高い。

トランプ氏、ハリス陣営が写真改ざんと虚偽主張

【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領が、大統領選の対立候補カマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領の陣営が先週のミシガン州での集会で大勢の支持者が集まっている写真を人工知能(AI)を使って捏造(ねつぞう)したと主張している。しかし、写真や動画により、そうした主張は否定されている。

 問題の場面については、ハリス氏と副大統領候補のティム・ワルツ(Tim Walz)ミネソタ州知事を見ようと、ミシガン州の空港に群衆が押し寄せた様子が、AFPをはじめ複数のメディアの映像や写真に記録されている。

 ハリス陣営の担当者はその際の写真をX(旧ツイッター)に投稿。

 しかし、トランプ氏は11日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、写真について「カマラが空港でいかさまをしたことに誰か気付いたか? 飛行機には誰もいなかったのに、彼女はAIを使って支持者とされる大勢の群衆をつくり出した。そんな群衆は存在しなかった!」と書き込んだ。

 ハリス陣営が投稿した写真について、米ドレクセル大学(Drexel University)の電子情報解析専門家、マシュー・スタム(Matthew Stamm)氏はAFPのために特殊ソフトウエアで画像を分析。その結果、「画像がAIによって生成された証拠は見つけられなかった」と述べた。

 カリフォルニア大学バークレー校(University of California-Berkeley)のハニー・ファリド(Hany Farid)氏も、AI使用の痕跡は検出できなかったとしている。【翻訳編集】 AFPBB News