AI論文数トップ10企業、米国・中国企業が独占…サムスンは14位

AI要約

アルファベット(グーグルを含む)が、人工知能に関する論文で最も優秀な実績を残し、米国企業が上位を占める中、中国企業も追い上げている。

中国の企業が特許実績で際立っており、百度がAI関連の特許出願で1位を獲得。急激な成長が見られる一方、サムスン電子は成長が緩やかな傾向にある。

米国企業の論文被引用回数や特許出願数は一定の水準を維持しているが、ファーウェイやアリババなど中国企業の勢いが際立っている。

 人工知能(AI)に関する優秀論文を最も多く発表した企業は、米国のアルファベットであることが分かった。米国のビッグテック企業が上位圏に布陣する中、中国企業が追撃する形勢にある。

 12日、米ジョージタウン大学の安保・有望技術センター(CSET)の集計によると、アルファベット(グーグルを含む)は2013~2023年にかけて被引用実績が優秀な論文を3374件発表したことが分かった。全世界の企業で1位だ。マイクロソフト(2位)やメタ(3位)など、米国企業7社がトップ10に名を連ねた。これは年度別に引用された回数が上位10%である論文を選んで分析した結果だ。著者のうち一人でも特定企業の所属であればその企業の実績とみなす。

 最上位圏を占めた米国に中国が追い付き、急激な成長を示した。10位圏のうち米国企業を除いた3社はいずれも中国企業であり、テンセント(5位)、アリババ(6位)、ファーウェイ(7位)だ。これらの企業は米国より急成長をみせた。主要学会に採択された論文件数の2018~2021年の年平均増加率を見るとファーウェイが98.2%でトップ10企業の中で最も高かった。アリババ(53.5%)が後に続いた。一方、米国はおおむね20~30%台にとどまった。

 特許実績で見れば、中国の勢いはさらに明確だった。百度(バイドゥ)が2013~2023年にAI関連の特許1万182件を出願し1位を占めた。2020年に特許件数を前年より228%増やすなど、急成長を続けた結果だ。百度を含め中国企業4社がトップ10に進出した。米国では3位のIBMをはじめ3社がベスト10に定着した。

 100位圏内に入った韓国企業はサムスン電子だけだった。サムスン電子は、被引用回数の多い論文実績で14位(293件)、特許実績で4位(6032件)を記録した。成長の勢いは緩やかな方に属した。サムスン電子の論文の中で主要学会に採択された件数の2018~2021年の年平均増加率は39.4%だった。特に2020年と2021年には増加率がそれぞれ0%、1.1%だった。

イ・ジェヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )