「日本に行くか行くまいか」 夏休み控えた韓国の人々は不安で落ち着かず

AI要約

韓国人のハさんが日本旅行をキャンセルし、安全を優先する姿勢を示した。

南海トラフ地震の懸念から日本旅行を控える人々が増加し、SNS上でも混乱が広がっている。

旅行業界や専門家も現地の状況をモニタリングし、安全上の注意が必要と言及している。

「日本に行くか行くまいか」 夏休み控えた韓国の人々は不安で落ち着かず

11日、夏休みに福岡に3泊4日の旅行に行こうとしていた韓国人のハさん(38)は日本の巨大地震が心配されて出発を2日後に控えた9日、結局旅行をキャンセルした。航空券や宿泊など旅行準備に使った85万ウォン(約9万円)は返金してもらえない可能性が高い。ハさんは「たくさんのお金を失ってしまうのは不満だが、危険を甘受するよりは気楽なほうがいい」と話した。

休暇シーズンの人気海外旅行先である日本旅行を控えた人々は深い悩みに陥った。日本政府が「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表するなど懸念が高まりながらだ。メンバー数が177万人を越える日本旅行関連のオンラインカフェでは10日から11日午後2時までの間に合計45件の旅行キャンセルの投稿があった。急遽別の国に行く航空券を購入したり、返金時の違約金を少しでも安く済ませたりするための情報を共有する投稿もあった。

SNSでも「南海トラフ地震で最も安全なところは北海道」「福岡や大阪は危険だ」など、事実かどうか確認されていない投稿が共有されて混乱が大きくなっている様相だ。旅行業界ある関係者は「まだ大規模キャンセル事態は起きていないが、現地の状況やキャンセル現況などをモニタリングしている」と話した。又石(ウソク)大消防防災学科のコン・ハソン教授は「SNSでの未確認の投稿などには警戒しなければならないが、当面旅行を自制する必要もある」とし「やむをえず日本に滞在する場合、安全規則の順守と避難要領を熟知しておくべき」と話した。