ガザで学校空爆、90人超死亡 米など再開要求の停戦協議に影響も

AI要約

パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市の避難民が身を寄せる学校にイスラエル軍の空爆があり、90〜100人が死亡した。

イスラエル軍はハマスの指揮統制センターを攻撃したと主張し、停戦の仲介を求められていた状況下での空爆であることが注目される。

米国、エジプト、カタールの3カ国首脳が停戦協議を再開するよう求めたが、ハマスの反応が懸念されている。

ガザで学校空爆、90人超死亡 米など再開要求の停戦協議に影響も

 AFP通信によると、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市の避難民が身を寄せる学校に10日、イスラエル軍の空爆があり、90~100人が死亡した。現地で救護活動にあたる当局が明らかにしたという。カタールの衛星放送局アルジャジーラや地元メディアは、死者数を100人以上と伝えている。

 一方、イスラエル軍はこの日、SNSで「学校に埋め込まれたハマスの指揮統制センターで活動していた(イスラム組織)ハマスのテロリストを正確に攻撃した」と主張。「空爆に先立ち、民間人のリスクを減らすため、精密な弾薬の使用、空中からの監視、情報収集など数多くの措置をとった」としている。

 ロイター通信が伝えた現地当局の発表によると、市民が学校で夜明け時の礼拝をしていたところに空爆が行われたとしている。

 ガザでの停戦の仲介にあたってきた米国、エジプト、カタールの3カ国首脳が8日、イスラエルとハマスの双方に停戦協議を15日に再開するよう求めたばかりだが、ハマスがさらに態度を硬化させる可能性がある。