「電動キックボードを飲酒運転」で立件されたBTSシュガ、謝罪声明が「嘘だらけ」だったのがバレて大ピンチ

AI要約

韓国の人気K-POPグループBTSのメンバーであるSUGAが飲酒運転で立件された事件が起きた。

報道後、素早く反省文を発表したものの、事件を矮小化しようとする疑惑が持ち上がり、世論がざわついている。

SUGAは兵役代替服務中に飲酒運転を行い、HYBEとシュガの謝罪文には矛盾があることが後続報道で判明し、問題が再燃している。

 世界的人気を誇るK-POPグループBTSのSUGA(シュガ)が飲酒運転の疑いで立件された。酒に酔ったまま電動キックボードを運転した容疑だった。

 人気グループのメンバーが起こした不祥事だけに韓国社会が一瞬にしてざわめいたが、報道直後、所属事務所のHYBEとシュガ本人が素早く反省文を発表したことで騒動は収束に向かうかのように見えた。だがその後、インターネット上でHYBEとシュガが事件を矮小化しようとしている疑惑が持ち上がり、波紋が広がっている。

■ 兵役代替服務中に飲酒運転

 8月7日午前11時47分頃、「ソウル龍山(ヨンサン)警察署は、7日、シュガを道路交通法違反(飲酒運転)の疑いで立件して調査している」という『連合ニュース』の初報道が出た。

 具体的には、「警察によると、シュガは前日夜、ソウル市竜山区内の通りで電動キックボードに乗っていたところ転倒。近くにいた警察官が助けようとしたところ、酒のにおいがしたため近くの交番に引き渡した」という内容だった。記事ではまた、「兵役の義務を果たすため、昨年9月から社会服務要員としてソウル市内で勤務している」と強調した。

 シュガはBTSのリードラッパーを務め、作曲やプロデューシングでも頭角を現している人気メンバーであるが、聯合ニュースの記事にもあるように、23年9月から社会服務要員として服務中の身でもある。「社会服務要員」とは、地方自治体に所属して社会福祉関連サービス業務を遂行することで兵役の義務を代替する制度だ。現役兵とは異なり自宅から通勤が可能だ。

 シュガは練習生時代の2012年、配達アルバイト中にバイク事故に遭い、肩の上腕骨脱臼の診断を受けたことがある。2019年には左肩周辺の軟骨破裂の診断を受け、2020年に手術している。これにより現役兵の服務は不可能という判定を受け、社会服務要員となった。

 ただし、たとえ社会服務要員であってもシュガは厳然たる軍服務中である。そのために、大きな問題に発展する恐れがある状況だった。

■ 当初は「若者の過ち」に寛容だった世論が…

 『連合ニュース』の報道をきっかけに、多くのメディアが後追い記事を連発するようになると、HYBE側とシュガは急いで謝罪文を発表し、事態の鎮静化に乗り出した。

 「こんにちは、Big Hit Musicです。BTSメンバーのシュガの電動キックボード事故についてお詫びいたします。シュガは6日(火)夜、飲酒状態で帰宅中にヘルメットを着用した状態で電動キックボードを利用しました。500メートルほど移動した後、駐車時に転倒し、周辺にいた警察を通じて飲酒測定した結果、反則金と免許取り消し処分を受けました。当該事件で人命被害や財産被害が発生することはなく、警察の引き継ぎの下、帰宅しました。(中略)当社はアーティストの不適切な行動により、多くの方々に失望感を与えたことをお詫びいたします。今後はこのようなことが発生しないよう、さらに注意を払っていきます」

 「こんにちは、シュガです。皆さんを失望させようなことをお伝えすることになり、非常に申し訳ない気持ちです。私は昨夜の食事の席でお酒を飲んだ後、電動キックボードに乗って帰宅しました。近い距離という安易な考えと飲酒状態では電動キックボードの利用が不可能だという点を認知できず、道路交通法規に違反しました。自宅のマンションの正門で電動キックボードを駐車する過程で倒れてしまい、周辺に警察官の方がやってきて飲酒測定した結果、免許取り消し処分と反則金が賦課されました。この過程で被害を受けた方、または破損された施設はありませんでしたが、弁解の余地がない私の責任です。皆様に頭を下げてお詫び申し上げます。(以下省略)」

 迅速に罪を認め謝罪したことで問題は早期に収拾されるようだった。ネット記事のコメント欄には「酒を飲んで電動キックボードに乗ってはいけないということは大部分の人々も知らない」「ハリウッドスターの麻薬やセックススキャンダルに比べれば可愛い罪人のようだ」等の好意的なコメントがついた。

 ところが後続報道により、HYBE側とシュガの謝罪文には事実が符合しない内容が含まれていることが明らかになり、世論が反転し始めた。