T・スウィフトさん公演中止、数百万ドルの保険金請求も=関係筋

AI要約

米人気歌手テイラー・スウィフトさんのウィーンでの3回の公演が中止となり、保険会社は数百万ドルの保険金請求に直面。損害額は複数の保険会社で分担される見込み。

公演は各日約6万5000人の来場が予想され、全てのチケットは全額払い戻しされることが決定。

専門家はテロ行為や脅威による保険金請求可能性に言及。コンサート中止による損失は数千万ドルに上る可能性あり。

T・スウィフトさん公演中止、数百万ドルの保険金請求も=関係筋

Carolyn Cohn Alexander Hübner Noor Zainab Hussain

[ロンドン 9日 ロイター] - 米人気歌手テイラー・スウィフトさんがウィーンで今週予定していた全3回の公演が中止になったことで、保険会社は数百万ドルの保険金請求に直面している。ただ、損害額については複数の保険会社が分担する予定という。ツアーの保険担当者2人がロイターに明らかにした。

公演は8日から3回にわたりウィーンのエルンスト・ハッペル・シュターディオンで行われる予定で、各日約6万5000人の来場が予想されていた。

コンサートを主催するバラクーダ・ミュージックは、全てのチケットは10日以内に払い戻されると発表した。

保険ブローカーのタイザーズでマネジングディレクターを務めるティム・ソーンヒル氏は「テロ行為や脅威は既知の潜在的テロ事象であるため、これらに関する条項が保険契約に含まれていればキャンセル保険の対象となるだろう」と述べた。

モーニングスターDBRSの金融機関担当マネジング・ディレクター、マルコス・アルバレス氏は、コンサート中止による損失は数千万ドルに上る可能性があるとした一方で、「コンサートの日程が変更となる可能性があれば、保険損失は限定的になる公算が大きい」との見方を示した。