スウィフトさんのウィーン公演で無差別殺人計画か 容疑者自宅から爆発装置

AI要約

オーストリアのウィーンで襲撃計画が摘発され、米人気歌手テイラー・スウィフトさんの公演が中止された。襲撃は無差別殺人を企てていた。

主犯格の容疑者は過激派組織ISISに忠誠を誓っており、爆発物やナイフを所持していた。コンサート中に多くの人を殺害して自殺する計画だった。

19歳の容疑者と17歳、15歳の少年らが拘束され、事件の背景や関与度が明らかになりつつある。

(CNN) オーストリアの首都ウィーンで襲撃が計画されているとして現地で予定されていた米人気歌手テイラー・スウィフトさんの公演が中止された事件で、当局は8日、逮捕した1人がスウィフトさんの公演で無差別殺人を企てていたことを明らかにした。

当局は10代の少年3人に事情聴取している。

カーナー内相によると、襲撃計画の摘発には外国の情報機関の支援があった。情報筋はCNNに、米国がオーストリア当局に懸念を伝えていたと明らかにした。

この事件では、ウィーンで8~10日に予定されていたスウィフトさんのコンサート3公演が中止された。

当局によると、主犯格の19歳の容疑者の自宅で化学物質や爆発装置、起爆装置、偽造の現金2万1000ユーロ(約337万円)が見つかった。同容疑者は過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)に忠誠を誓っており、インターネット上で過激化したとみられる。

同容疑者は7日午前にウィーンの南に位置するテルニッツ近くで逮捕された。当局者が明らかにしたところによると、容疑者は8日か9日のコンサート中に爆発物とナイフで多くの人を殺害して自殺する計画だった。

同容疑者の他にも17歳と15歳の少年2人が拘束されている。17歳の少年はコンサート会場でサービスを提供することになっていた企業で働いていた。コンサート会場のスタジアム近くで身柄を拘束された。この少年は最近ガールフレンドと別れていたという。

15歳の少年については詳細は明らかにされておらず、少年が襲撃計画に直接関わっていたかどうかは今後判断される。

3人は全員オーストリア生まれで、それぞれトルコ、北マケドニア、クロアチアのルーツを持つという。