ハリス氏の「あおり発言」は出るか 11日に米大統領選討論会

AI要約

11月の米大統領選に向けた候補者テレビ討論会が日本時間11日午前10時から開かれ、民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領が初めて直接対決する。

ハリス氏はトランプ氏を挑発し、厳しい質問や挑発的な態度をとりながら臨むことが予想され、討論会の影響は大きい。

6月の討論会でのバイデン大統領の発言が高齢不安を呼び、再選出馬を断念するほどの影響を及ぼす可能性もある。

ハリス氏の「あおり発言」は出るか 11日に米大統領選討論会

 11月の米大統領選に向けた候補者テレビ討論会が日本時間11日午前10時から開かれる。民主党のハリス副大統領と、共和党のトランプ前大統領が初めて直接対決する。

 米大統領選討論会を研究するノースイースタン大のアラン・シュローダー名誉教授(ジャーナリズム)は、「ハリス氏がトランプ氏を挑発する可能性がある」と指摘する。

 シュローダー氏は、元検察官のハリス氏が「上院議員時代、トランプ氏が指名した司法長官や最高裁判事の公聴会で厳しい質問をし、非常に効果的だった」と実績を強調。ハリス氏は準備万全で臨んだ上で、「トランプ氏を自分の法廷で起訴するかのように迫るだろう」と見る。

 さらに注目するのはハリス氏がトランプ氏をあおって「怒らせようとするか」だ。シュローダー氏は「戦略の一部としてトランプ氏を挑発することがあっても私は驚かない。トランプ氏に無礼で、侮辱的な態度を取らせれば、ハリス氏をより良く見せることができる」と話した。

 討論会は米大統領選の情勢に大きな影響を与える。6月の討論会ではバイデン大統領がトランプ氏と対決したが、発言の様子や内容が高齢不安を呼び、その後、再選出馬断念に追い込まれた。【ワシントン西田進一郎】