「ラップラー」に対する閉鎖命令を無効とする判決 フィリピンの裁判所

AI要約

フィリピンの裁判所は、ノーベル平和賞受賞者のマリア・レッサ氏が設立したネットメディア「ラップラー」に対する閉鎖命令を無効とする判決を下した。

証券取引委員会からの閉鎖命令は政権による圧力だとの批判を受け、裁判所はその命令を「権限を超えていた」として無効と判断した。

マリア・レッサ氏は会見で判決を歓迎し、「8年間の苦痛の後の潔白の証明」と述べた。

フィリピンの裁判所は、ノーベル平和賞受賞者のマリア・レッサ氏が設立したネットメディア「ラップラー」に対する閉鎖命令を無効とする判決を下しました。

ロイター通信によりますと、フィリピンのネットメディア「ラップラー」は2018年、証券取引委員会から外資規制に違反があったとして閉鎖を命じられました。

ラップラーは当時、ドゥテルテ前大統領の強権的な姿勢を批判的に報じていたことから、閉鎖命令は政権による露骨な圧力だとの声が上がっていました。

この閉鎖命令について、フィリピンの裁判所は「証券取引委員会の権限を超えていた」として無効とする判決を下し、9日公表しました。

「ラップラー」創設者で、2021年に表現の自由を守る闘いが評価されノーベル平和賞を受賞したマリア・レッサ氏は、今回の判決について会見で「8年間の苦痛に満ちた嫌がらせの後の潔白の証明だ」と語りました。