暫定政権発足、秩序回復へ ユヌス氏トップ、デモ主導学生も バングラデシュ

AI要約

バングラデシュでハシナ前政権の崩壊に伴い暫定政権が発足し、ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏が首席顧問に就任することが決まった。

この暫定政権は17人のメンバーで構成されており、学生団体のリーダーも含まれているが、政党の指導者は含まれていない。

ユヌス氏は政治経験がないが、グラミン銀行での成功を持ち呼ばれ、無政府状態への対処に意欲を見せている。

 【ニューデリー時事】バングラデシュで8日、ハシナ前政権の崩壊に伴う暫定政権が発足した。

 ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス氏(84)がトップの首席顧問に就任。秩序の回復と、今後の総選挙を経て誕生する新政権への円滑な移行に取り組む。

 暫定政権のメンバーは計17人。反政府デモを主導した学生団体のリーダーも名を連ねた一方、政党の指導者は含まれていない。

 ユヌス氏は貧困層に無担保で少額融資を行う「グラミン銀行」を創設。2006年に同銀行と共にノーベル平和賞を授与された。高い知名度を誇るが政治経験はなく、手腕は未知数だ。就任後の演説で「無政府状態は、すぐにでも倒さなければならない第1の敵だ」と強調した。