【ドイツ】シーメンス、48%増益 産業向けソフト好調=第3四半期

AI要約

ドイツの総合電機大手シーメンスは第3四半期に純利益が48%増加し、主にマイクロチップ製造や製品設計用ソフトウエアの好調によるものだった。

売上高は4%増の189億ユーロで、スマート・インフラストラクチャーや医療機器子会社が好調だった一方、デジタル・インダストリーズ部門が減収となった。

受注高は16%縮小したが、モビリティー部門が大きく減少した一方で、DI部門とSI部門が増加した。

 ドイツの総合電機大手シーメンスは8日、第3四半期(4~6月)の純利益が21億3,300万ユーロとなり、前年同期比48%増加したと発表した。マイクロチップ製造や製品設計用ソフトウエアが好調だった。

 売上高は4%増の189億ユーロ。スマート・インフラストラクチャー(SI)部門は10%、医療機器子会社シーメンス・ヘルシニアーズは4%それぞれ伸びた。鉄道などを手がけるモビリティー部門は2%増えている。一方、デジタル・インダストリーズ(DI)部門は2%の減収となった。

 受注高は197億8,200万ユーロと、16%縮小。モビリティー部門は大きく71%減った。半面、DI部門は19%、SI部門は12%それぞれ増えた。シーメンス・ヘルシニアーズも8%のプラスとなった。

 産業向け事業の利益は11%増の30億3,300万ユーロ。同事業の利益率は16.5%と、1.1ポイント上がった。

 シーメンスは通期について、為替差損と自社ポートフォリオの変化を考慮した上で、増収率は4~8%になるとの予想を維持した。