中国7月原油輸入、22年9月以来の低水準 燃料需要低迷

AI要約

中国は7月、原油輸入量が低水準となった。

製油所の稼働率が低下し、精製マージンの悪化が問題となっている。

中国の原油輸入は減少傾向にあり、需要の低迷が製油所の利益を圧迫している。

[シンガポール 7日 ロイター] - 中国税関総署が7日発表した7月の原油輸入は4234万トンだった。日量では約997万バレルで、ロイターの税関データ記録によると、2022年9月以来の低水準となった。精製マージンの悪化や燃料需要低迷を背景に製油所稼働率が低下した。

ロイターの記録によると、7月の原油輸入は前月比約12%、前年比では3%減少した。

原油価格の上昇に加え、ガソリンやディーゼル燃料の国内消費が予想以上に低迷する中、製油所の利益が圧迫されている。

中国のコンサルティング会社オイルケムの試算では、独立系製油所の7月の稼働率は56.11%と前年比7.3%ポイント低下し、3年ぶり低水準となった。

同社は7月26日付のリサーチノートで「ガソリンやディーゼル燃料の需要に改善はほぼ見られず、精製マージンは前年同期を下回った」と指摘した。

1─7月の原油輸入は前年比2.4%減の3億1780万トン(日量1089万バレル)で、減少幅は昨年初め以来の大きさとなった。