中国、独自の「スターリンク」構築へ第1歩 衛星18基打ち上げ

AI要約

中国国有の上海恒信衛星科技が18基の低軌道人工衛星を軌道に乗せ、中国版「スターリンク」構築に向けた計画を進めている。

中国独自の人工衛星網「G60星鏈」を整備するために、山西省北部の太原衛星発射センターから運搬ロケット「長征6号」を使用した。

この動きは、米宇宙企業スペースXの「スターリンク」に対抗する中国の取り組みであり、軍事的な観点からも重要視されている。

[北京 6日 ロイター] - 中国国有の上海恒信衛星科技(SSST)は6日、中国版「スターリンク」構築に向け、18基の低軌道人工衛星を軌道に乗せた。国営中央テレビ(CCTV)が伝えた。

山西省北部の太原衛星発射センターから運搬ロケット「長征6号」を使って打ち上げた。中国独自の人工衛星網「G60星鏈」を整備する計画の第1弾となる。

米宇宙企業スペースXが約5500基の低軌道人工衛星網を通じて提供しているインターネットサービス「スターリンク」に対抗する。

低軌道の人工衛星をコントロールすることは軍事的に重要な意味を持つ。ウクライナでの戦争で、スターリンクが戦場での通信に重要であることが実証され、中国人民解放軍系のメディアはスターリンクが中国の利益に及ぼす脅威について、繰り返し指摘してきた。