「内戦」は避けられない? 英極右扇動の暴力に油を注いだイーロン・マスク

AI要約

英国で移民排斥を主張する極右に扇動された暴動が拡大している。

暴動のきっかけとなったのは、7月29日に英北西部サウスポートで女児3人が刃物で殺害された事件だ。

刺殺事件の容疑者に関する虚偽の情報がSNSで拡散され、反移民感情が煽られた。

「内戦」は避けられない? 英極右扇動の暴力に油を注いだイーロン・マスク

英国で移民排斥を主張する極右に扇動された暴動が拡大している。8月3~4日の週末にかけて、反移民を訴える集団が各地で難民申請者の宿泊施設などを襲撃し、150人以上が逮捕された。

暴動のきっかけとなったのは、7月29日に英北西部サウスポートで女児3人が刃物で殺害された事件だ。犯人は「ボートで英国に渡ってきた不法移民」などのデマがSNSで拡散され、反移民感情が煽られた。

刺殺事件の容疑者は17歳の少年だ。サウスポートのダンス教室に刃物を持って押し入り、6~9歳の女児3人を殺害した。ほかに8人の子供が切り傷を負い、うち5人は重体に陥った。

英紙「ガーディアン」によれば、事件直後から容疑者に関する虚偽の情報がXで拡散されはじめた。

まず移民やイスラム教徒への嫌悪感をあらわにするアカウントが、「犯人はムスリムとみられる」と投稿。これに極右のインフルエンサーらが飛びついて、少年は「不法移民だ」などとデマを拡散しただけでなく、「人々よ、目を覚ませ」「怒りは正当化されるべき」などと反移民感情を煽っていった。

英「BBC」によれば、少年は英ウェールズのカーディフで生まれ、2013年にサウスポートに引っ越していた。SNSで広がった情報とは異なり、英国生まれ、英国育ちの少年だ。両親はルワンダ出身だという。