バングラで反政府デモ再燃、95人死亡 ネット遮断し外出禁止令も

AI要約

バングラデシュでデモが再発、95人が死亡し数百人が負傷

デモはハシナ首相の辞任を求めるもので、警察との衝突が続く

政府はインターネットを遮断、外出禁止令を発出し沈静化を図る

バングラで反政府デモ再燃、95人死亡 ネット遮断し外出禁止令も

 バングラデシュで4日、ハシナ首相の辞任を求めるデモが再び起き、参加者と警察の衝突などにより警察官14人を含め少なくとも計95人が死亡、数百人が負傷した。AP通信が地元紙の情報として報じた。政府はインターネットを遮断したほか、全土に無期限の外出禁止令を発出するなど締め付けを強めている。

 同国では、1971年の独立戦争に従事した兵士の家族に対する公務員採用枠の優遇制度をめぐり、学生たちによる大規模なデモが先月に発生。200人以上が死亡する事態になっていた。

 AP通信によると、警察が群衆に発砲したり催涙ガスを放ったりする様子や、デモ隊が車や与党事務所に放火する映像が確認できたという。

 ハシナ氏は、破壊活動を行っているデモ参加者は学生ではなく犯罪者だとし、厳しい対応の必要性を訴えた。政権与党も、デモ隊がハシナ氏の辞任を求めている事実が、デモが野党によって乗っ取られていることを示していると主張した。

 全土に広がるデモの沈静化に追われる政府は、5~7日を休日にすると宣言。裁判所も無期限で閉鎖されたほか、フェイスブックやメッセージアプリにアクセスできなくなっているという。