バングラデシュ、首相辞任要求デモで77人死亡

AI要約

バングラデシュでシェイク・ハシナ・ワゼド首相の辞任を求めるデモ隊と政府支持者の衝突が激化し、少なくとも77人が死亡した。警察14人を含む90人以上の死者が出ており、デモが先月始まって以降、最多の死者数となった。

公務員採用の優遇枠の撤廃を求める抗議運動が波及し、15年務める首相の辞任を求める大規模デモに発展。全土で携帯電話のインターネット接続が制限され、夜間外出禁止令が出されている。

市民不服従運動を唱える指導者が5日にダッカへのデモ行進を呼び掛け。国連人権高等弁務官事務所は暴力を非難し、バングラデシュでの犠牲者増加の懸念を表明している。

【AFP=時事】バングラデシュで4日、シェイク・ハシナ・ワゼド(Sheikh Hasina Wajed)首相の辞任を要求するデモ隊と政府支持者が衝突し、警察官14人を含む、少なくとも77人が死亡した。地元メディアは警察関係者の話として、死者は90人を超えている可能性があると報じており、1日の死者数としてはデモが先月始まって以降、最多に上るとみられる。

 バングラデシュでは、7月に入って公務員採用の優遇枠の撤廃を求める抗議運動が激化。15年にわたって首相を務めるハシナ氏の辞任を要求する大規模デモに発展している。

 全土で携帯電話のインターネット接続が制限され、夜間外出禁止令が出されているが、首都ダッカにいるAFP記者は4日夜、連続した銃声を聞いたと伝えた。

 全国的な市民不服従運動を唱えている指導者の一人は、「最終抗議の時が来た」として、5日にダッカへのデモ行進を呼び掛けている。

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)のボルカー・ターク(Volker Turk)高等弁務官は、「バングラデシュでの衝撃的な暴力は止めなければならない」と述べ、5日に予定されているダッカ行進を前に、さらなる犠牲者増加の可能性に懸念を表明した。【翻訳編集】 AFPBB News