ウクライナの格付け、「選択的デフォルト」に引き下げ=S&P
ウクライナの信用格付けが選択的デフォルトに引き下げられた。外国債券の支払いが行われず、債務再編の最終段階に入った。
支払いが行われない可能性が高いと判断され、債務再編後に格付けが再評価される見込み。
2022年のロシアによる侵攻前はウクライナの格付けはBだった。
Marc Jones
[ロンドン 2日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバルは2日、ウクライナの信用格付けを「選択的デフォルト(債務不履行)」に引き下げた。同国が大規模な債務再編の最終段階に着手する中、外国債券の支払いを期日に行わなかったことを受けた。
3400万ドル相当の利払いは1日が期限だった。依然として10日間の支払い「猶予期間」内であるものの、S&Pはゼレンスキー大統領が債務再編が完了するまで、債務返済停止を可能にする法律に署名したことを踏まえ、支払いが行われる可能性はほとんどないと判断した。
S&Pは債務再編が実施されれば、ウクライナの格付けをいったんデフォルトに引き下げた上で、新たな条件などに応じてCCCかBに引き上げる可能性があるとした。
2022年のロシアによる侵攻前はウクライナの格付けはBだった。