3Dプリント住宅の壁はホコリが溜まりやすいのでは?…建設会社に聞いてみた(海外)
3Dプリント住宅の壁にはホコリが溜まりやすいという懸念があるが、実際には従来の壁と同様に掃除が可能であるという。壁のデコボコによるホコリ溜まりについての心配も解消されている。
3Dプリント建築会社やユーザーの声から、壁の掃除方法やホコリの問題に関する解説が出ている。アイコン(Icon)などの企業は、普通の壁と同様に掃除できると明言している。
清掃方法は壁の仕上げによって異なるが、研磨された壁や汚れ防止処理が施された壁ではさらなるメンテナンスは必要ないとのこと。掃除に関する懸念は取り越し苦労かもしれない。
3Dプリント住宅の壁にはホコリが溜まりやすいのではないかと、多くの人が懸念しているようだ。
3Dプリント建築会社は、従来の壁を掃除する方法とあまり変わらないとBusiness Insiderに語った。
ホコリが溜まる心配を軽減するために、壁をなめらかにする会社もある。
ティックトッカーのダニエラ・グレイズ(Daniella Glaeze)が、新しく購入した3Dプリント住宅に関する動画を投稿すると、ユーザーから寄せられた質問で最も多かったのが、3Dプリントのことではなく、掃除に関することだった。
あるユーザーは「ホコリや汚れが壁に溜まるんだろうということしか考えられない」とコメントした。グレイズの別の動画では、「壁のデコボコに溜まるゴミのことばかり考えてしまう」というコメントに1万9000以上の「いいね!」が付いた。
これは興味深い反応だ。業界で新たなイノベーションが登場すると、必ずこのような反応が見られる。
3Dプリント住宅の場合、「デコボコ」とは巨大なプリンターから水平に絞り出された材料の層のことを指す。
Business Insiderは、3Dプリント住宅の壁の汚れに関する疑問を解決することにした。
Business Insiderは、3Dプリント建築を行う4社に壁の掃除方法を尋ねた。その答えを見れば、ホコリを心配する人も安心できるだろう。
3Dプリント建築スタートアップ、アイコン(Icon)の広報担当者によると、同社が建てた3Dプリント住宅に数年前から住んでいる住民にとって「ホコリは問題になってない」という。
「ペンキ仕上げの壁や、石、レンガの壁と同じように掃除をすればいい。必要に応じて雑巾や水で濡らしたマイクロファイバーの布でホコリやごみを拭き取る」
アイコンの3Dプリント住宅に住むグレイズは、室内にホコリがたまって困ったことはないとBusiness Insiderに語っていた。
「壁のデコボコは、小さな棚のようになっているわけではない。ホコリが溜まったとしても、あまり気にならないだろう。率直に言って、壁の掃除はとても簡単」
デトロイトに拠点を置く非営利団体のCitizen Roboticsも、3Dプリントした壁は「一般的な壁面と同様にホコリを払うことができる」とBusiness Insiderに語っている。
しかし、デンマークのスタートアップ3DCP Groupによると、清掃方法は壁の仕上げによって異なるという。ミッケル・ブリック(Mikkel Brick)CEOは、「壁に仕上げが施されていない場合、ホコリを取り除くために、ときどき掃除機をかける必要がある」と述べている。だが、汚れ防止処理が施されているか、研磨された壁であれば、さらなるメンテナンスは必要ないという。