金正恩氏、韓国メディアを批判 洪水報道で「デマ」

AI要約

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、洪水被害と死者数について韓国メディアを非難。

北朝鮮は洪水被害を報告し、韓国メディアは死者数を大幅に上回る数字を報道。

金氏は韓国の報道を中傷とし、被害状況を詳細に説明している。

【AFP=時事】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党総書記は、同国で発生した洪水の被害と死者数について、韓国メディアが「デマ」を流していると非難した。朝鮮中央通信(KCNA)が3日、報じた。

 北朝鮮は今週、北部で洪水が起き、家屋数千棟が被害を受け、死傷者数は不明だと発表した。韓国メディアは、死者と行方不明者は計1500人に上る恐れもあると報道。TV朝鮮は、救助活動中にヘリが墜落し、隊員が死亡した可能性があるとも報じ、他のメディアも追随した。

 だが、KCNAによれば、金氏は韓国メディアが「死者数は1000~1500人を超える見込みとのデマ」を流しているとして、「大韓民国のくずどもの常習的な手口と卑劣さ」を痛烈に批判。

 洪水報道は韓国による「中傷キャンペーン」の一環で、狙いは「北朝鮮に恥をかかせ、イメージを汚すこと」にあると主張した。

 北朝鮮は7月31日、場所を明らかにすることなく、当局が災害予防対策を怠ったため、不特定多数の死者が出たと発表していた。

 だが、8月3日には、「被害が最も大きかった」新義州(Sinuiju)でも死者は一人も出なかったと主張。空軍が5000人以上を救助し、このうち約4200人はヘリで「数時間以内」に救出したとしている。【翻訳編集】 AFPBB News