マクロン氏、五輪開会式アーティストらへの嫌がらせを非難

AI要約

フランスのマクロン大統領は、パリ五輪開会式の演出家らがネット上で嫌がらせを受けていることに憤りを表明。

開会式の演出は一部で批判を浴びたが、アーティストや主催者は異教の祭りを描いたものと主張。

サイバーハラスメントの捜査が進められており、芸術的な自由についても論争が広がっている。

マクロン氏、五輪開会式アーティストらへの嫌がらせを非難

【AFP=時事】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は2日、パリ五輪開会式の演出家らがネット上で嫌がらせを受けている事態を「非常に腹立たしく思っている」と述べ、「アーティストへの脅迫は一切正当化できない」と非難した。

 パリの検察は、芸術監督を務めたトマ・ジョリー(Thomas Jolly)氏ら、開会式に関わったアーティストからの告訴を受け、サイバーハラスメントの捜査に乗り出した。

 マクロン氏はパリ五輪のボランティアと面会する際に、「フランス国民は開会式を非常に誇りに思っていた」と主張。「フランスは、自国の大胆さを芸術的な自由で表現した」「こうした大胆さは多くの人々に良い影響をもたらしてきた」と主張した。

 開会式の演出はおおむね好評だったが、ダンサーやドラァグクイーン、DJがイエス・キリスト(Jesus Christ)の「最後の晩餐(Last Supper)」を思わせるポーズを取ったとして、一部のカトリック系団体や保守的な政治家から冒涜(ぼうとく)だと批判を浴びた。

 ドラァグクイーンのニッキー・ドール(Nicky Doll)氏と開会式の主催者側は、あの演出について、異教の祭りを描いたもので、ギリシャ神話の酒と快楽をつかさどる神ディオニソス(Dionysus)らを登場させたと主張している。【翻訳編集】 AFPBB News