イーロン・マスク絶賛の韓国射撃エース 銀メダルは娘のぬいぐるみのおかげ?

AI要約

パリオリンピックで活躍する韓国の射撃選手、キム・イェジ選手の経歴と最近の動向について紹介。

世界新記録を達成したキム・イェジ選手が、エースとしての活躍を続け、銀メダルを獲得。

プライベートでは子供との時間も大切にし、オリンピック出場と家族とのバランスを大切にする様子が伺える。

イーロン・マスク絶賛の韓国射撃エース 銀メダルは娘のぬいぐるみのおかげ?

連日熱戦が繰り広げられるパリオリンピック。28日に行われた射撃女子10mエアピストル個人決勝では韓国のオ・イェジン選手、キム・イェジ選手が金・銀を獲得する活躍を見せた。これに関連してネットでは銀メダリスト、キム・イェジ選手の今年5月のワールドカップ25mピストル競技での動画がバズり、イーロン・マスクがコメントで絶賛したこともあって2234万回再生されている。韓国メディア、JTBC、MBN、ソウル新聞などが報じた。

<5月のW杯で世界新記録を出していたキム・イェジ>

キム・イェジ選手は韓国南西部に位置する全羅北道の中央にある任実(イムシル)郡庁所属の31歳。忠北体育高校在籍のジュニア時代から射撃選手として注目され、2010年にドイツ・ミュンヘンで開催された世界選手権では女子ジュニア10mエアピストル団体戦で金メダル、個人でも銅メダルを獲得。これ以降、彼女は韓国射撃界のエースとして活躍してきた。

そしてキム・イェジ選手は今年5月、アゼルバイジャンのバクーで開催された国際射撃連盟(ISSF)主催の射撃ワールドカップで、25mピストル金メダル、10mエアピストルで銀メダルをそれぞれ獲得した。この時、彼女は42点を記録し世界新記録を樹立。ともに出場したヤン・ジイン選手(21、韓国体育大学)とともに金・銀メダルを席巻した。これは韓国女子射撃界にとって国際大会初の1、2位の独占だった。

この時の映像が、今回のパリオリンピックでの銀メダル獲得に合わせてX(旧ツイッター)で投稿され、「かっこいい」「フォース溢れる」などの反応があふれている。 さらにイーロン・マスクもこの動画投稿に2度もコメントを残し、話題を呼んでいる。

この動画の中でキム・イェジ選手は黒いアポロキャップを後ろ向きにかぶり、42点で世界新記録を達成したのに、一瞬も笑顔を見せなかった。

イーロン・マスクは31日、キム・イェジ選手の射撃映像にコメントを2つ残した。

「射撃ワールドチャンピオンがアクション映画に出演したら本当にクールだ」

「(キム・イェジ選手を)アクション俳優としてキャスティングしなければならない。演技なんて不要だ!」

<ポケットに入れた左手には......>

パリオリンピックでの銀メダル獲得と、5月の射撃ワールドカップの動画で世界的に注目されるようになったキム・イェジ選手だが、プライベートでは6歳の娘の母親だ。

あるメディアのインタビューで「選手としての活動のため子供と離れなければならない時間が多いが、子供に恥ずかしくない母親になるために努力する」と語っている。またオリンピック出場に関しては「まだ子供が幼いので母親がどんな選手なのかは分からないようだ」といい、「オリンピックに出場することを単純に「運動しに行った」と考えるかもしれない」と話していた。

だが、オリンピック出場のためしばらく会えないことを知った娘は、母に対して何かをするべきだと感じたのだろうか、パリの射撃会場に立つキム・イェジ選手の写真には、左手の手元にかわいい象のぬいぐるみの付いたタオルホルダーが見える。銀メダルを取った後、キム・イェジ選手は「娘が幼稚園で母がオリンピックに出たことを自慢するだろう」と母親らしいコメントを述べている。

また、同じ左手の中指にはシルバーに輝く指輪を付けていることが韓国のネットユーザーが指摘して話題を呼んでいる。この指輪は、グッチの「インターロッキングG ハート付きリング」だという。

今回のパリオリンピックでの銀メダル獲得には、この象のぬいぐるみとグッチの指輪がクールな表情のキム・イェジ選手の心の支えだったのかもしれない。

ちなみに、キム・イェジ選手、今回の25mピストル競技では銀メダルに終わったが、実は彼女が一番得意なのは25メートルピストル。8月2日に行われるこちらの競技では、金メダルを獲得した「クールビューティー」の笑顔を見ることが出来るか、注目されるところだ。