インド土砂災害、死者150以上人に 荒天で救助活動難航

AI要約

インド南部ケララ州ワヤナド地区で発生した土砂災害により150人以上が死亡。被害が最も大きい地域では、橋が流されており救助活動が難航している。

季節労働者やその家族が多く働く紅茶農園が被害を受けており、3000人以上が避難所に避難している。

州災害当局はさらなる豪雨と強風に備え、被害が懸念されるぜい弱な建物への警戒を呼びかけている。

インド土砂災害、死者150以上人に 荒天で救助活動難航

【AFP=時事】インド南部ケララ(Kerala)州ワヤナド(Wayanad)地区で発生した土砂災害の死者が150人を超えた。多くは、紅茶農園で働く季節労働者とその家族とみられる。警察が31日、明らかにした。

 警察当局はAFPに、30日未明の災害発生以降、約500人が救助されたが「150人以上の遺体が見つかっている」と述べた。

 31日も豪雨と強風が続き、捜索・救助活動は難航している。被害が最も大きかった地域に向かうための橋が流されたため、救助当局はジップラインを渡して遺体の収容に当たっている。

 救助ボランティアの男性はAFPに、土砂崩れの被害を免れても増水した川によって「家や寺院、学校と一緒に流された」人が数人いると話した。

 ワヤナド地区は丘陵に広がる紅茶農園が有名。季節労働者も多い。周辺地域に設置された避難所には現在3000人以上が身を寄せている。

 州災害当局によると、今後さらなる大雨と強風が予想されており「ぜい弱な建物への被害」が懸念されるとして警戒を呼び掛けている。【翻訳編集】 AFPBB News