米紙が報じる「日本のスケートボーダーたちは、最高難度の技を作っては見事成功させている」

AI要約

日本のスケートボード選手がパリ五輪で大活躍し、金メダルや銀メダルを獲得した。米紙ニューヨーク・タイムズは日本選手たちの高い技術力に注目し、予想を裏切る結果となった。

新たな採点システムでは「ラン」に重きが置かれ、日本選手たちは独自かつ複雑なトリックを披露して他を圧倒。特に堀米雄斗や白井空良の技は他の選手が真似できないほど高難易度だ。

日本の選手たちはスケートボードの歴史に新たな展開をもたらし、他国とは一線を画す。彼らのユニークなスタイルとトリックは世界的に注目を集めている。

米紙が報じる「日本のスケートボーダーたちは、最高難度の技を作っては見事成功させている」

スケートボードといえば、日本では危なく迷惑な「悪ガキの遊び」というイメージが長らくついてまわってきた。街中で練習することは禁止され、当然ながら移動手段に使う人など滅多にいない。

それでも日本のスケートボーダーは、男女ともに今年のパリ五輪で大きな活躍を見せた。

スケートボード女子ストリートでは、吉沢恋が金メダルを、赤間凛音が銀メダルを獲得。男子ストリートでは、東京五輪に続いて堀米雄斗が再び金に輝いた。

「日本の男子スケートボーダーたちは、スケートの歴史上最も難しいトリックを生み出し、それを見事に成功させている」

そう報じるのは、米紙「ニューヨーク・タイムズ」だ。同紙は「スケートボードのセンセーショナルなトリックで、日本は五輪で金メダルなるか?」と題した記事を掲載し、試合前から日本選手たちの「技術力の高さ」に注目していた。

スケートボードでは、一発の技を競う「トリック」を5回、そして45秒の間にコースで技を連続して披露する「ラン」を2回滑る。今回のオリンピックでは新たな採点システムが使われ、東京五輪のときよりも「ラン」に重きが置かれた。

ニューヨーク・タイムズは「日本のスケーターたちはランに弱い傾向があるため、トリック(技)の強さだけでメダルを獲得することはできないだろう」と予想していたが、それを見事に裏切る結果となった。

「堀米をはじめとする日本の選手たちは、さまざまなスタイルを融合したユニークなトリックを考案することで、他とは一線を画している」と同紙は報じている。彼らの繰り出す技の多くは非常に難易度が高く、他の選手が「真似することはできない」という。

たとえば堀米の代名詞である「ユウトルネード」というオリジナルの技は、「非常に複雑な独立したトリックで、他のスケートボーダーは競技会で挑戦したことがない」そうだ。

また、今回は惜しくも四位だった白井空良は、オリンピック予選で「キャブ・シュガーケーン」を披露している。これは2つの複雑な技を融合させたもので、競技としてはかなりの高得点である97.07点を叩き出した。