バングラ政府がネット接続遮断解除、公務員採用巡る混乱沈静で

AI要約

バングラデシュ政府は、公務員採用の優遇枠を巡る抗議デモをきっかけとした社会的な混乱が和らいだことを受け、インターネットの接続遮断措置を解除した。

抗議デモは、バングラデシュで独立戦争に加わった兵士の子息らに公務員採用の3割を振り向ける措置がいったん廃止決定された際に起き、学生らのデモが全国的に広がり、治安部隊との衝突で数千人が負傷した。

最高裁が大半の優遇枠廃止を認めたことで、学生らが抗議活動を停止し、情勢が正常に戻りつつある。

バングラ政府がネット接続遮断解除、公務員採用巡る混乱沈静で

Ruma Paul

[ダッカ 29日 ロイター] - バングラデシュ政府は、公務員採用の優遇枠を巡る抗議デモをきっかけとした社会的な混乱が和らいだことを受け、インターネットの接続遮断措置を解除した。

同国外務省は28日に発表した声明で「ブロードバンドとモバイルのインターネット接続は現在までに全面的に再開されている」と説明した。

その上で「政府と国民による適宜適切な措置のおかげで、全般的な情勢が正常に戻りつつあると全ての外国のパートナーに保証したい」と付け加えた。

抗議デモが起きたのは、バングラデシュで1971年の独立戦争に加わった兵士の子息らに公務員採用の3割を振り向ける措置がいったん廃止決定されたにもかかわらず、6月に高裁が復活を命じたことが原因だった。

学生らのデモは全国的に広がり、治安部隊との衝突で数千人が負傷。外出禁止命令が発出され、軍の部隊が警戒に派遣されたほか、暴力を抑えるためとの理由でネット接続が遮断された。

ただ最高裁が今月21日、高裁の判断を覆して大半の優遇枠廃止を認めたことから、学生らが抗議活動停止に同意した。