中伊、経済協力へ「再出発」 一帯一路離脱でこじれ、立て直し

AI要約

イタリアのメローニ首相は28日、北京で中国の李強首相と会談し、両国の新たな経済協力に向けて3年間の行動計画を結んだ。

イタリアは昨年一帯一路に離脱していたが、両国は新たな協力の再出発を目指している。

中国はEUとの通商摩擦を考慮し、イタリアに公平で差別のないビジネス環境を提供することを求めている。

 【北京共同】イタリアのメローニ首相は28日、訪問先の北京で中国の李強首相と会談し、両国の新たな経済協力に向けた3年間の行動計画を結び「2国間協力を再出発させる」と表明した。ロイター通信が伝えた。イタリアは中国の巨大経済圏構想「一帯一路」を昨年離脱しており、両国は離脱を巡ってこじれた関係を立て直したい考え。中国は通商摩擦が激化する欧州との関係安定を図る思惑がある。

 中国はEU欧州委員会が中国から輸入するEVに暫定的な追加関税の適用に反発。中国外務省によると李氏はメローニ氏に「イタリアが公平で差別のないビジネス環境を中国企業に提供することを望む」と求めた。