韓国・ある地方都市で深刻化する大気汚染…環境団体「ジクロロメタン」情報の公開要求

AI要約

忠清北道忠州市での大気汚染物質排出量が増加しており、市民団体が市に情報公開を求めている。

排出量の増加は工場が原因であり、特にジクロロメタンの排出量が多いことが問題視されている。

市は有害化学物質低減の協約を結んでいるが、低減義務量が不十分であると指摘されている。

韓国・ある地方都市で深刻化する大気汚染…環境団体「ジクロロメタン」情報の公開要求

【07月29日 KOREA WAVE】韓国忠清北道忠州市の市民団体「忠州気候危機非常行動」はこのほど、同市の大気汚染物質排出量が道内ワースト2位になったと指摘したうえ「市民はそれまで何も知らされていない」と、市に排出事業場に関する情報を公開すべきだと訴えた。

化学物質安全院による「2022年化学物質排出・移動量情報」によると、忠州では化学物質が1年に684トン排出され、道内では清州(850トン)に続き深刻な状況になっている。

化学物質の排出量の増加は、市内にある工場が原因だ。この工場は2022年の1年間だけで622トン排出し、忠州の排出量の90.94%を占めている。このニュースを触れた市民らは「子どもたちの未来のために環境監視システムを強化すべきだ」と主張している。

この工場が大気中に排出する物質はジクロロメタン。発ガン等級は2B等級で、マッコリなどを作る時に使う甘味料「アスパタム」と同じ等級だ。

忠州市は環境省とともに2023年11月、この工場を含む5つの事業所との間で、有害化学物質低減の協約を結び、排出低減計画の履行のための自主的な監視システムを構築した。だが「低減義務量」が明記されておらず、排出量を減らすよう促すレベルにとどまっている。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News