ガザ南部「人道地域」に退避勧告 「強力な作戦行う」と警告 イスラエル軍

AI要約

イスラエル軍がガザ南部ハンユニスの一部に退避勧告を出し、人道地域からテロ拠点を指摘

複数回の避難勧告があり、18万人以上が避難を余儀なくされている

ネタニヤフ首相がローマでの交渉に代表団を派遣する考えを示す

 【カイロ時事】イスラエル軍は27日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスの南部地域に退避勧告を出した。

 軍が先に住民の避難先として指定していた「人道地域」の一部も含まれ、軍は「強力な作戦を行う」と警告した。

 軍は、ハンユニスから「大規模なロケット弾攻撃があった」と説明。ガザで交戦するイスラム組織ハマスが人道地域に「テロの拠点」を設けていることを示す「正確な情報」に基づき、人道地域の一部を指定から解除した。

 軍は22日にも同様の措置を取っている。国連によると同日以降、住民18万人以上が避難を余儀なくされた。

 一方、ガザでの停戦とハマスが拉致した人質の解放を巡り、訪米中のイスラエルのネタニヤフ首相は26日、トランプ前米大統領との会談冒頭、ローマで予定される交渉に代表団を派遣する考えを明らかにした。報道によると、イスラエルと米国、エジプトとカタールの高官が参加し、28日にも開催される見通し。