広島被爆者、スイスで惨状訴え 「今でも体や心を苦しめている」

AI要約

日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の児玉三智子事務局次長が、ジュネーブで核兵器の人道的影響についてのイベントで被爆体験を語り、原爆被害の現状を訴えた。

イベントはNPT再検討会議第2回準備委員会に合わせて開催され、フィリピンとニュージーランドが共催。外交官らが70人以上出席した。

児玉さんは被爆体験を通じて差別や偏見に遭った経験を語り、核兵器の存在自体が人道的に許されないと述べた。

 【ジュネーブ共同】スイス西部ジュネーブで26日、核兵器の人道的影響に関するイベントが開かれ、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の児玉三智子事務局次長(86)=千葉県市川市=が「79年たった今でも原爆は被爆者の体や心、暮らしの全てを苦しめている」と惨状を訴えた。

 ジュネーブで開催中のNPT再検討会議第2回準備委員会に合わせたイベントで、フィリピンとニュージーランドが共催。世界各国から約70人の外交官らが出席した。

 児玉さんは7歳の時に広島で被爆し、いとこ2人を失った。その後も就職や結婚などで差別や偏見を受けてきた。「核兵器が地球上にあること自体、人道的に許されない」と話した。