「夏に生きることは、もはや容易ではない」エジプトは公営ビーチ殺到 スペインは47℃

AI要約

エジプトのアレクサンドリアのビーチは猛暑から逃れようとする海水浴客で混雑している。

公営ビーチの数が減少し、手頃な価格で利用できることから全国から人々が集まっている。

スペインでも熱波が続き、観光客や地元住民が暑さ対策に苦労している。

「夏に生きることは、もはや容易ではない」エジプトは公営ビーチ殺到 スペインは47℃

 地中海に面したエジプトのビーチに海水浴客が詰めかけている。数えきれない人とパラソルで、砂浜は埋め尽くされてしまった。

 人、人、あたり一面、人!ここは、地中海に面するエジプトのアレクサンドリア。

地元住民

「こんな混雑は見たことない。今年のアレクサンドリアはとても混んでいる。すべてのビーチが人でいっぱいだ」

 猛暑が続くエジプトでは、暑さから逃れようと数千人もの海水浴客が公営ビーチに殺到した。

 砂浜は数えきれないほどのパラソルで覆われ、地面が全く見えない。しかし、いくら暑いからといって、なぜこのビーチに人が集まるのか?

地元住民

「手頃な値段で安いから全国から人が集まってくる。これが唯一の理由です」

 エジプトでは各地で高級リゾートの開発が進み、それにより公営ビーチの数が近年減り続けている。バカンスの費用を抑えたい人々が集まり、さらに混雑するようになったという。

 スペインでは南部のセビージャで街の温度計が47℃を示し、日陰でも42℃を記録した。川で遊ぶ子どもたちの姿も…。

 スペインではこの夏2度目の熱波が到来し、多くの地域で40℃を超える日が続いた。

 首都マドリードにある王宮には、観光客の長い列が。それぞれ日傘や扇風機で暑さ対策をしている。さらに、観光客に水を売って回る人も…。

水を売る人

「暑くて近くに店がないので、観光客は水をありがたく思うんだ」

 スペインでは去年、猛暑が原因でおよそ1万1000人が死亡している。各国で続く猛暑に、国連のグテーレス事務総長が言及した。

グテーレス事務総長

「夏に生きることは、もはや容易ではない。この1週間はかつてないほどの暑さだった。猛暑は人々と地球に深刻な影響を与えている。世界は気温上昇への挑戦に立ち向かわなければならない」

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年7月26日放送分より)