エジプトに冷蔵庫新工場 シャープが合弁設立へ 年産40万台 600リットル以上の大型品も

AI要約

シャープとエルアラビ社がエジプトで冷蔵庫を生産する合弁会社の設立で合意。新工場は2026年3月稼働予定で、エジプト市場での販売目標は約50万台。

合弁会社の出資比率はシャープ20%、エルアラビグループ80%。出資額は3000万ドル。

新工場ではスマートファクトリー化を図り、大型冷蔵庫も生産。将来的に生産能力の増強も計画されている。

エジプトに冷蔵庫新工場 シャープが合弁設立へ 年産40万台 600リットル以上の大型品も

 シャープは、エジプトで家電の販売・製造を手掛けるエルアラビ社(カイロ市)と共同で、冷蔵庫を生産する合弁会社の設立で合意し、24日に契約を締結した。2026年3月の稼働予定で新工場を建設。27年にエジプト市場で約50万台の販売を目指す。

 合弁会社はシャープが20%、エルアラビグループが80%を出資。出資額は3000万ドル(約47億円)。

 新工場は、カイロ北部のクエスナ工業団地内に建設する。生産能力は年間40万台を計画し、生産や品質、設備情報の見える化に加え、多軸ロボットによる移載作業の自動化などを採用したスマートファクトリー化を図る。新工場では容量600リットル以上の大型冷蔵庫も生産し、エジプト市場で拡大する大型品の需要に応えていく。

 稼働後には生産能力の増強も順次予定。既存工場(年産約33万台)と合わせてエジプト市場の旺盛な需要に対応するほか、アフリカや中近東市場向けの生産・輸出ハブ拠点として活用する。

 シャープとエルアラビ社は、04年にエアコンの技術・生産・販売で協業を開始。エジプト市場で現在、シャープブランドの5製品(エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機、テレビ)を生産・販売する。