米国史上初の「ファーストジェントルマン」になるかもしれない男 カマラ・ハリスの夫ダグ・エムホフとは何者か

AI要約

カマラ・ハリス副大統領が2024年11月の米国大統領選に向けて出馬を表明し、その夫であるダグ・エムホフも注目を集めている。

エムホフはハリスの政治的な志を支援するために弁護士のキャリアを捨て、セカンドジェントルマンとしての役割を果たしている。

エムホフは応援演説において、バイデン大統領からの励ましを受けながら、妻と国を支える使命感を語っている。

米国史上初の「ファーストジェントルマン」になるかもしれない男 カマラ・ハリスの夫ダグ・エムホフとは何者か

2024年11月の米国大統領選に向けて、カマラ・ハリス副大統領が民主党の大統領候補指名争いに名乗り出た。そこで、米国初のセカンドジェントルマン(副大統領の夫)であるダグ・エムホフが、米国初のファーストジェントルマンになる可能性が出てきた。エムホフとはどんな人物なのか、米紙「ワシントン・ポスト」が紹介する。

その名前の連呼が始まったのは、カマラ・ハリス副大統領が7月22日、デラウェア州にある選挙事務所で、次期大統領選に向けた民主党の大統領候補指名争いへの出馬を表明する直前のことだった。

ダグ・エムホフ(59)が彼の妻を紹介するべく演台の前に出ていこうとするときに、ハリス陣営のスタッフが彼の名を連呼したのだ。米国で初めて副大統領の男性の配偶者として歴史をつくり、ハリスが11月の大統領選で勝った暁にはまた歴史をつくることになる男の名だ。

何世紀にもわたるジェンダーの固定観念を覆してほぼ4年が経ったいま、エムホフは熱烈な聴衆に、次なる挑戦への覚悟を語った。

「合衆国大統領選に出馬する妻のカマラ・ハリスを、これより応援してまいります」

合衆国で最初のファーストジェントルマンになるかもしれないエムホフは、ハリスが副大統領に就任したとき、ロサンゼルスで有名な芸能関係の弁護士として30年積み上げてきたキャリアを放棄した。

ハリスの政治的な志を応援するために愛する仕事を辞めるのはきつかったと、エムホフはこれまで語ってきた。22日のスピーチでも同様のことを語ったが、「セカンドジェントルマンとしていちばんつらかったとき、個人的に助けてくれた」のがジョー・バイデン大統領だったと感謝した。

新型コロナにかかり、リモートで参加していたバイデン大統領が聴き入るなか、エムホフは感極まった様子でこう言った。

「そんなときには決まって大統領が私のところまで来てこう言ってくれました。『いいかい、きみが素晴らしい弁護士だってことはわかってるよ。つらいとは思うが、これほど深く愛する妻と、これほど深く愛する母国を支えるために仕事を辞めるなんて最高じゃないか』」