パレスチナ代表選手らがパリ到着
パレスチナの代表選手がオリンピックのためパリに到着。8人の選手が参加し、そのうち1人は予選通過、残りは推薦枠での出場。
選手たちは危機的な状況の中でオリンピックに参加し、平等な扱いを求めている。競泳や柔道などさまざまな競技で母国を誇りに思っている。
ガザ地区での戦闘により多くの選手や関係者が死傷し、IOCはイスラエルの出場許可を維持。パレスチナ側は攻撃を止めるよう要請している。
ガザ地区でイスラエルとの戦闘が続くパレスチナの代表選手らが、オリンピックに参加するためパリに到着しました。
オリンピックの開会式を翌日に控えた25日朝、パレスチナの代表選手らがパリ郊外のシャルルドゴール空港に到着しました。今回、パリ大会に出場するパレスチナ代表選手は8人です。予選を通過して出場権を獲得したのはテコンドーの選手1人のみで、ほかの7人は推薦枠での出場となります。
「パレスチナはこのままでは生き残れない。その中で、他国と同じように旗を掲げられることは素晴らしいことです。みんなと同じように扱われたい。特別なことは何も求めません。だから、私たちはただ人間でありたいだけなのだということを世界に知ってほしい」（競泳男子100m背泳ぎのヤザン・バウワブ選手）
「こんにちは（日本語で）。この大きな大会で母国を代表できることをとても誇りに思うし、ベストを尽くして母国を最高の形でアピールしたい」（柔道・男子81キロ級のファレス・バダウィ選手）
パレスチナオリンピック委員会はガザ地区での戦闘によって、これまでに400人の選手や関係者が死傷したとしています。また22日に、IOC（国際オリンピック委員会）に対して、ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルの出場を認めないよう要請しましたが、IOCはこれを退けました。（ANNニュース）
