米イスラエル首脳「25日に会談」 米高官 ガザでは80人超死亡

AI要約

米政府高官は、バイデン米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と会談する見通しを述べた。バイデン氏は新型コロナウイルス感染のため、日程が遅れる可能性も。

ネタニヤフ首相は米議会で演説し、ハリス副大統領とも会談。また、ガザ人質解放の間接交渉で進展を示唆。

イスラエル軍がガザ南部で攻撃を実施し、最低81人が死亡、250人超が負傷。一方、パレスチナ派閥の代表者が北京で会談し、民族統一政府の創設で合意。

【カイロ=佐藤貴生】米政府高官は22日、バイデン米大統領がイスラエルのネタニヤフ首相と25日にホワイトハウスで会談するとの見通しを述べた。バイデン氏は新型コロナウイルスに感染して療養しており、日程が遅れる可能性もある。ネタニヤフ氏は24日、米議会の上下両院合同会議で演説するほか、ハリス副大統領とも個別に会談する。

ネタニヤフ氏は米国に到着した22日、ガザに連行された人質の家族らと面会した。イスラム原理主義ハマスとの人質解放を巡る間接交渉について「機は疑いなく熟している」と述べて進展を示唆した。

イスラエル軍は22日、パレスチナ自治区ガザ南部ハンユニスで、「人道地区」に指定していた地域に退避要請を出した。軍は戦車を前進させ上空からの空爆も実施した。中東メディアは23日、攻撃により少なくとも81人が死亡、250人超が負傷したと伝えた

ロイター通信は23日、長年にわたり対立するハマスや自治政府の主流派ファタハなどパレスチナ各派の代表者が北京で会談し、民族統一政府の創設で合意して「北京宣言」に署名したと報じた。ハマス幹部は中国政府に謝意を表明した。